当院の入れ歯の手入れについて
はじめのうちは、やわらかいものでだんだんと慣れていきながら、歯茎へ当たるところを少しずつ調整します。
飲み込む練習
当院の入れ歯(義歯)の手入れについて ・ぴったりとした入れ歯が入ったからと言って、はじめから硬いものを食べないようにしてください。お粥や雑炊、スープのような噛まなくても食べられるようなものからはじめましょう。
・入れ歯は食べているとき、わずかに動いたり歯茎を圧迫します。新しい入れ歯で急に固いものを食べたら強い力が歯茎にかかり歯茎を傷つけてしまい、入れ歯をはめていられなくなります。
馴らし・調整
・やわらかい物を食べるようにしてだんだんと歯茎を馴らしていきます。柔らかい御飯や豆腐、炒り卵などがよいでしょう。
・歯茎に当たって痛い所は調整していきます。
通常の食事
・特に固い物はさけて通常の食事をして下さい。
・それ以降はだんだんと固いものも食べていくようにして順番に慣らしていきます。
全ての期間を通してですが、多少あたるところがあってもがんばってはめておいて来院下さい。痛いからと入れ歯を使用せずに、痛い所が治ってしまってから、「この辺が痛かった」となっても正確にあたりがわからないので、直す事ができません。また、痛くなくても調整が必要な場合もありますので、必ず来院ください。充分噛めるようになるまで責任を持って、お付き合いいたします。
「毎日,気持ちよく入れ歯を使用するために」
入れ歯の性質を知る。
・入れ歯は,乾燥すると変形し,痛みの原因となります。
・入れ歯の材質は,落下などの衝撃に弱く,注意が必要です。
入れ歯を清掃する。
・毎日・毎食後・就寝前に入れ歯の清掃をしてください。
・必ず入れ歯を外してから清掃します。お口の清掃とは別に行います。
・入れ歯の清掃は,水で注ぎながら“入れ歯専用のブラシ”(使い古しの歯ブラシでも可)で行います(洗面器の中で清掃すると入れ歯を床などに落とすことが少なく安全です)。
・入れ歯の清掃に歯磨き粉は厳禁です(入れ歯にキズが入り,汚れやすくなります)。
・入れ歯の中に侵入した細菌はブラッシングだけでは除去できません。
週に1〜2回は入れ歯洗浄剤を併用すると効果的です(逆に入れ歯洗浄剤だけでも全ての汚れは除去できません)。
就寝時は入れ歯を外す。
・就寝時の口腔内は特に細菌が繁殖しやすく,入れ歯を装着したまま寝ると,入れ歯が細菌の溜まり場になってしまいます。
・理由があって就寝時に入れ歯が外せない場合には,入れ歯を必要としない時間帯に外すようにして下さい。
・歯ぐきも体と同様に1日の疲れが貯まっています。休ませましょう。
入れ歯の保管
・保管場所を決めてください。
・入れ歯専用の容器を用意してください。
・入れ歯を使用しないときは必ず清潔な水の入った専用の容器内に保管してください。
・容器の水は毎日取り替えてください。
・就寝の時は,入れ歯と一緒に“入れ歯洗浄剤”を入れておけば一石二鳥です。
定期検査
・入れ歯は,過酷な条件下で使用されています。専門の歯科医の定期的な検査を受けることが,入れ歯の寿命や口腔内の健康を長く保つ秘訣です。