インプラントは本当に必要?
入れ歯(義歯)とインプラント治療の比較表
種類 | 入れ歯 | インプラント |
---|---|---|
費用 | 安価 | 高価 |
治療 | 体に優しい | 外科手術が必要 |
管理 | 管理が容易 | 衛生管理、予後管理が大変 |
リカバリー | 技術的リカバリーが容易 | リカバリーが大変(問題が生じたとき) |
対応(疾病に対して) | 加齢対応しやすい | 加齢対応が大変 |
違和感 | 違和感がある人もいる | 違和感が少ない |
治療期間 | 短い | 長い(例外もあり) |
再製ダメージ | 小さい | 大きい場合がある |
咬合力 | 小さい | 大きい |
重大な病気の時(心疾患、脳障害など) | 対応が容易 | 対応が大変 |
現状回復 | 可能 | 不可能な面がある |
インプラントは本当に必要?
あなたにとって、インプラントは本当に必要でしょうか?最近ではインプラントが大流行です。もちろんインプラントはいい治療法であり、これからも発展していくべきすばらしい技術でしょう。しかし、マイナス面もあります。
・非常に高額な治療費。総入れ歯になると数百万〜(場合によっては1千万レベル)
・外科的な侵襲への不安。
本当にインプラントが適している場合もありますが、義歯(入れ歯)で充分済むのにインプラントをしている場合も多くみられます。一般的に歯科医師が一番嫌な治療は何だと思いますか?それは「入れ歯(義歯)」です。我々の歯科医師仲間の間でも「入れ歯は苦手」「出来れば入れ歯の患者さんは来て欲しくない」と言った言葉をよく耳にします。最近では入れ歯の治療技術を学ぶ事よりもインプラントの技術研鑽に重きを置く風潮となっており、「入れ歯(義歯)治療が好きだ」という歯科医師仲間は非常に少なくなっています。現実を振り返るとインプラントばかりに夢中になる歯科医師が増え,本当に多くの方々が必要としている“いい義歯” の荒廃が危ぶまれているのが現実です。日本全体的に入れ歯の技術が低下しているともいえます。だったら私自身が好きな治療である入れ歯(義歯)について研鑽をし、良い入れ歯(義歯)を提供して行こうと思った次第です。我々歯科医師も奉仕で仕事をしているわけではなく、事業として、歯科医院を経営しています。売上を上げなければ、いいサービスは提供できないのはよくわかっていますから、「インプラントの方が手っ取り早くお金になる」との考えがある事も否定は出来ません。しかし、私はここでふと考えました。「もし自分が無歯顎(歯が全くない状態)だったらどうするであろうか?」と・・・私自身でしたらインプラント治療は受けません!!だって怖いですから(笑)といって保険適応の入れ歯もしないでしょう。やはり、当室でご提供させていただいている超精密義歯やソフトデンチャー(裏面の柔らかい入れ歯)をするのは間違いありません。ただし、私も完全にインプラント治療を否定しているわけではありません。当室でも本当に必要だと思われる方や患者さんがご希望される場合には、提携歯科医院にお願いしております。入れ歯(義歯)にしようか、インプラント治療にしようか悩まれている方も遠慮無くご相談ください。それぞれの治療のメリット・デメリットをご説明させていただき、ご相談に乗らせていただきます。