まず、入れ歯にして食事が美味しく感じられなくなる原因を見ていきます。
入れ歯にしてすぐは入れ歯と口全体が合っていないことが多く、痛みを感じる場合もあります。
つまり入れ歯は、使用しながら調整して、噛み心地を改善していくという意識が大切です。
噛み合わせを歯科医院で確認してもらいながら、調整していくことで解消していけるでしょう。
歯茎が痩せて入れ歯が合わなくなった場合、外れやすくなり食事をしづらくなるので、
このときも調整が必要です。
入れ歯にすると、力の伝わり方が弱まりますから、
以前より噛む力が弱くなってしまいます。
総入れ歯の場合、本来の交合力の2割程度になるとされています。
また、義歯床で覆われてしまうので温感や味覚が鈍感になってしまうケースもあります。
さらに入れ歯の手入れが不十分だと自分の口臭が気になり、食べ物の香りを楽しむことができなくなることもあるので注意が必要です。
ここからは美味しい食事をするためのコツです。
入れ歯になったら気をつけたいのが、食事の仕方と食べ物の柔らかさやサイズです。
食べ物は、基本的に奥歯で噛むように意識的にやってみてください。
また、総入れ歯の方は特にそうしてしてほしいのですが、左右両側で同時に噛む癖をつけましょう。
そのほうが安定しやすく、より早く違和感の解消ができます。
口にする食べ物は、なるべく柔らかいものを噛みやすい一口サイズにしてください。
口の中に一度にたくさん入れると、噛みくだくのが大変になりますから注意が必要です。
温度が熱すぎるものは冷ましてから食べるようにしましょう。
入れ歯を普段からマメにしっかり手入れするのと同時に、口内を清潔に保つことも美味しい食事をするコツのひとつです。
入れ歯洗浄剤は、決められた用法用量通りに使うのが必須です。
口の中は、柔らかい歯ブラシで、歯茎、舌、上顎などをしっかりブラッシングします。
こうすることで血流が促されます。
就寝時など入れ歯が必要ない時は外して、口を休めてあげるのも忘れないでください。
この時洗浄剤につけておくと、義歯を清潔に保つこともできます。
入れ歯で美味しい食事をするためのコツは、ちょっと面倒に感じる事も多いかもしれませんが、習慣にしてしまえば、顔を洗いお風呂に入るのと同じように自然にできてくると思います。
入れ歯を含む口内を清潔に保ちながら、食べ物のサイズと柔らかさに気をつける。
これだけでも覚えておけば、大きな間違いはないはずです。
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