入れ歯ケアで必要なものは清潔維持と定期メンテナンスです。
入れ歯そのものが虫歯になることはありませんが、本体に食べかすなどの汚れがついたまま装着すると、歯周病など口腔疾患の原因になります。
また噛み合わせやサイズの合ってない状態での使用は、咀嚼に余分な力が加わったり、誤飲などの危険性もあります。
入れ歯の使用者であれば自分の歯と同じくらい丁寧なケアが大切、一般の歯磨きと同じように毎食後行うのが理想です。
入れ歯ケアに必要なものは入れ歯専用ブラシ(部分入れ歯の場合はヘッドの小さいもの)、専用の歯磨き、そして洗浄剤の2つです。
食後、入れ歯を外して歯磨きを付け、歯を磨くときと同じように表面や内側にあてて優しく動かし、ていねいに磨いていきます。
部分入れ歯の場合はバネの部分も同じように丁寧に、細かい部ほど汚れが付きにくく取れにくいです。
細かい部分を洗うにはヘッドの小さなものや綿棒を使ってもやりやすいでしょう。
なお一般の歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、傷がついて劣化を早めてしまうので入れ歯には勧められません。
そして就寝時、外してきれいにした入れ歯を、専用の洗浄剤に一定時間浸します。
一般的には就寝中の入れ歯装着は勧められない場合が多いですが、外すことで痛みや違和感を生じる時には付けたまま寝るように指導されることもあります。
その時は翌日に、いつもよりも丁寧に念入りに入れ歯磨きをしましょう。
毎日のケアについては清潔維持がありますが、入れ歯には寿命があるので定期的なメンテナンスも必要です。
素材や噛み癖などにもよりますが、入れ歯の寿命は5年~8年程度と考えられています。
入れ歯そのものはきれいでも、経年により摩擦などで少しずつ削れていくため、長年使用していると合わなくなってきます。
とは言っても、すぐに新しいものをというのも、金額がそれなりに高いので考え物です。
入れ歯を長持ちさせるためには、歯科医による定期健診がおすすめ、こまめなメンテナンスで寿命を延ばすこともできるからです。
通院が不可能な場合でも一部の医師は訪問歯科を行っていますので、入れ歯も含めた口腔内の健康を定期的に観察していきましょう。
入れ歯を自宅でケアするには、専用の歯ブラシと歯磨きで毎食後磨き、就寝時に洗浄剤に浸すことが最も手軽です。
この他には大きさや噛み合わせが合っているかも大切、歯科医による定期健診もぜひ受けておきましょう。
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