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ある患者さんのブログにて・・・

2010.5.8
当院で入れ歯治療をされたある患者さんのブログで当院の事が書かれていました。

その患者さんの許可を得まして、リンクと内容を抜粋させて頂きました。
仕事は “お金を稼ぐ為” にすることではあるのですが、 自分のした仕事(治療)で患者さんに喜んで頂いている事は、私も “お金” 以上の喜び、遣り甲斐であり励みとなる事です。

この中で特に気になったことは、入れ歯(義歯)が安定しない事を相談されたにもかかわらず、以前に通われていた歯医者で「総入れ歯というのはそんなものですよ」と事もなげに言われた…と言う事です。

総入れ歯は “安定しない”“あまり固い物は食べられない”等といった事を「そんなものだ」 と片付けられて我慢されている方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

痛くない、外れない、よく噛める義歯は必ずできます。

 

oldjoeさんのブログ「老浪記」です。入れ歯以外のブログ記事もとても充実していてつい色々と読んでしまいました。

http://old-joe.blog.so-net.ne.jp/archive/20091210
http://old-joe.blog.so-net.ne.jp/2010-02-18

以下に抜粋します。

2009年12月10日

とうとう、歯無しになってしまった。私は早くから総入れ歯だった母の遺伝子を受け継いだのか、若い時から歯医者の世話になることが多かった。昨年夏までに下の歯を全て失い、今年初めには上3本しか残っていなかった。

加齢とともに歯茎が痩せてくるためか下の義歯が不安定になった。粘りのある食物だと外れてしまい、はなはだ具合が悪い。

前にいた宝塚で、近所で開業して以来20年以上もかかりつけの歯科医だ。「総入れ歯というのはそんなものですよ」と事もなげに言う。それでも義歯安定剤は歯茎の痩せを速めるから使わないようにと言う。

困っていると、たまたま月刊雑誌の広告を目にした。「入れ歯で悩んでいませんか」広告というものは普段から気にしていることがあると、向こうから目に飛び込んで来るものだ。

入れ歯の歯茎に接触する部分に生体シリコンゴムを貼り、密着させる新しい技術だという。早速、広告にあるURLを開いた。参考までに↓。

<ahref=”http: www.bitecglobal.com=”” kanja.htmladwords&gclid=”CIGV4fvGs5kCFZgtpAod32gg5w” target=”_blank”>http://www.bitecglobal.com/kanja.htmladwords&gclid=CIGV4fvGs5kCFZgtpAod32gg5w</ahref=”http:>

そのホームページでこの治療法を実施している歯科医のリストから、この地域内で治療実績の多いクリニックを探した。そしてホームページを開設しているこのクリニックを見つけた。

http://www.nakagawa-shika-clinic.com/policy/

早速下の歯をコンフォートで作って貰った。健康保険は適用されないが、他の自費による義歯に比べると意外に高くない。

6月の中国旅行に間に合せて貰った。新しい歯で快適な旅行ができた。今まで食べることを諦めていた物が何でも食べられるので、いわゆるQOLが格段に向上した。

だが落とし穴があった。強化された下の噛む力に、僅かに残っていた上の歯が追従できなかった。最近になって相次いで折れてしまい、口蓋部に当たる樹脂面に亀裂が入った。上の義歯は残っていた3本の歯にワイヤで止める方式だったから、応急修理はして貰ったものの、止めることができないから、食べることはもちろん喋るだけで落ちてしまう。

上の歯もコンフォートによる総義歯にすることにした。
「今年中にできますかね?」「絶対無理ですよ。それまでなんとかその歯を使っていてください。一時的だから安定剤で固定してください」とのご託宣である。

入れ歯安定剤で止めて食べてはいるが、まだ壊れたら困るから柔らかい物しか食べない。どうやらこの正月は餅を食べられまい。下手に食べたら歯を取られてしまう。歯無しの正月では、はなしにならない。

たくあんを小さく刻んで食べていた明治の母を思い出すことしきりである。

2010年2月18日

昨年12月10日付のこのblogで『「はなし」になったはなし』を書いた。その後日譚である。2か月あまりもかかって、やっと新しい上の義歯ができてきた。

歯根までぐらぐらしていた歯を抜き、比較的しっかりしていた歯根2本は残すことになって金属のキャップを被せた。抜歯後ぶよぶよしていた歯茎が完全に固まるのを待って、義歯の型採りをする。それで期間がかかったのである。

前回書いたように、下の義歯は歯茎との接触面に生体シリコンを貼り付けて密着性を高める「コンフォート」という歯にしてもらったが、今回上の義歯は歯科医の勧めで超精密義歯というのにした。歯茎と口蓋の形を精密に写し取って、ぴったりと隙間なく吸いつくように装着する技術である。BPSシステムといい、リヒテンシュタインの会社が開発した。日本ではまだ採用している歯科医は少ない。

上の歯にもコンフォート技術を使うと厚みが増し嵩が大きくなって脱着しにくい。シリコンは断熱材だから、食べ物の温度が伝わらないので実用上問題がある。薄い金属床の超精密義歯は食べ物の温度も自然に伝わって違和感がないからとの理由だ。出来上がった歯は確かにぴったりくっついて、これまで頼っていた義歯安定剤から解放された。出来たばかりでまだ慣れていないが調子はよいようだ。

コンフォートも超精密義歯も保険が適用されない。保険外だと一般に何十万円や百万円もすると思われがちだが、総入れ歯でもインプラント1本分の施療費より安く、リーズナブルな費用だった。年金暮らしの老人には嬉しいことだ。

過日テレビ報道で日本の歯科医院の数はコンビニエンス・ストアの数より多いと知って驚いた。人口の高齢化に伴い歯科医の需要も増えると踏んで歯科医を目指す人が多いのだろうが、需要を上回ってしまったらしい。金になるインプラントを患者の同意なしに施術して荒稼ぎしていた歯科医が自殺するニュースもあった。

義歯を必要する高齢者は増えている。義歯の技術は年々進化している。常に新しい技術を取り入れないと生き残れないのは歯科医だけではない。痛くない、外れない、よく噛める義歯は必ずできますと、情熱を燃やしている歯科医に偶然にネット上で出遭って幸運であった。インターネットの効用である。